【2026年10月第2週】採用マーケティング関連 最新情報まとめ
2026年10月第2週(10月3日〜10月9日)の採用マーケティング関連ニュースをまとめました。
新卒採用では、就活経験者の7割超が内定後に入社への迷いや不安を抱えていたことが分かりました。不安の中心は「仕事についていけるか」で、企業に求めるフォローは配属先や仕事内容の早期共有が最多です。
中途採用では、20代転職希望者の8割超がカジュアル面談を希望する一方、半数超が応募後に面接へ進みたくないと感じた経験を持っていました。理由の最多は選考案内の遅さです。また、人事評価に不満を持つ人は7割を超え、その多くが会社に伝えないまま転職で解消しようとしている実態も明らかになりました。
WEBマーケティングでは、個人向けGeminiの無料版で使えるモデルが制限されたほか、Googleが業務を自動で進める「Geminiエージェント」を、AnthropicがGoogleドキュメントなどでClaudeを使えるアドオンを発表しました。
1.新卒採用関連のTOPICS
就活経験者の74%が「内定ブルー」——最多の不安は「仕事についていけるか」
内定後から入社までに迷いや不安を感じた人は74.0%。最多は「能力やスキルで仕事についていけるか」で、きっかけは「就活をやり切れなかった」が最多。求めるフォローは配属先や仕事内容の早期共有だった。
見落とせないのは、不安を感じた人の3割近くが他社の選考を受けていた点。一方で人事に相談した人は1割程度で、不安は企業に届かないまま行動に移っています。「やり切れなかった」が最多なのは、早期化で比較が不十分なまま決めた反動とも読めます。配属予定や1年目の業務を内定期間中に伝え、若手社員に気軽に聞ける場を設けることが有効です。ただし対象は過去5年の就活経験者で、回想に基づく点には留意が必要。

内定者フォローの満足度1位は懇親会——穴場は「内定者アルバイト」
ラーニングイノベーション総合研究所「2026年度新入社員調査が振り返る内定期間のフォロー」によると、2026年度新入社員が内定期間に受けたフォローは懇親会が47.5%で最多。受けた人が最も良かったと選んだ割合も懇親会が65.5%で首位、アルバイト・インターン勤務が61.0%で続いた。
注目は、経験者が1割未満ながら満足度で2位の内定者アルバイトです。前述のDYM調査で最多だった「仕事についていけるか」という不安に、実務に触れる体験は最も直接的に応えられます。社長の考えへの共感を入社理由に挙げる人は過去最低で、学生は理念より現場で判断しています。懇親会も先輩の1年目の失敗談を聞く場にすれば、交流以上の効果が期待できます。

2.中途採用関連のTOPICS
20代の8割超がカジュアル面談を希望——聞きたいのは「自分の仕事」
20代転職希望者の82.8%がカジュアル面談への参加を希望。聞きたいことは「入社後に自分が行う仕事内容」が72.7%で最多。参加経験者の67.6%は企業理解が進み志望度が上がったと回答した。
カジュアル面談を会社説明の場にしている企業は、機会を逃しがちです。求職者が知りたいのは事業の全体像より、自分が担う業務と一緒に働く人。人事だけで対応せず、配属予定部署の社員が同席するだけでも中身は変わります。一方、志望度が上がらなかった層が3割いる点も見逃せません。合わない人が早い段階で離れるのは、ミスマッチ防止として健全な結果とも言えます。

20代の半数超が応募後に「面接に進みたくない」——最多は案内の遅さ
20代転職希望者の53.8%が、応募後に面接へ進みたくないと思った経験を持つ。理由は「選考案内が遅い」が最多で、「対応が高圧的」「連絡が多すぎる」も挙がった。選考中は仕事内容で志望度が下がりやすい。
速さに加えて「連絡の多さ」が嫌われている点がポイントです。在職中の求職者には、何度も届く電話やメールが負担になります。応募から1営業日以内に複数の面接候補日をまとめて送るだけでも、離脱は減らせるはずです。

評価に不満7割、伝えて改善は4.6%——社員は黙って転職を選ぶ
人事評価制度がある人の73.0%が評価に不満を感じた経験を持ち、不満の内容は「評価の基準」が最多。約7割は会社に伝えておらず、不満の解消は「転職」が「会社の対応」を上回った。
怖いのは、不満が表に出ないまま転職につながっている点。評価で転職を考えた人の4割超は実際に転職済みです。AI評価への賛成が7割に上るのも、技術への期待というより上司の主観への不信の裏返しでしょう。採用の視点では、評価基準と昇給の仕組みを面接で具体的に示す企業が、他社の不満層を取り込みやすくなります。ただし調査元は転職サービスの運営会社で、回答者も転職に関心の高い層に偏っている可能性があります。

夜型の人は働けなくなるリスクが約1.7倍——12年の追跡調査で判明
フィンランドの46歳5679人を12年追跡した研究で、夜型の人は朝型の人に比べ、障害年金の受給に至るリスクが男女とも約1.7倍高かった。経済的・社会的な立場の違いを考慮しても差は縮まらなかった。
研究が示すのは関連であり、夜型そのものが原因とは言えません。とはいえ朝の不調を本人のやる気の問題として片づける職場では、能力のある人が少しずつ消耗している可能性があります。始業時刻を選べる制度は、子育て世代だけでなく体質に合わせた働き方の選択肢として採用広報でも訴求できます。

3.WEBマーケティングに関連するTOPICS
無料版Geminiは「Flash-Lite」のみに——上位モデルは有料限定
個人向けGeminiの利用モデルが契約プラン別に見直され、無料版は10月9日から「Flash-Lite」のみに。「Flash」はAI Plus以上、「Pro」はAI Pro以上の契約が必要となる。
求人原稿やスカウト文の下書きを無料版で作っている担当者は、出力の質が変わる可能性があります。気づきにくいのは、個人アカウントのまま業務で使っているケースです。応募者情報を扱う業務なら、法人向けプランで利用範囲を決めておく方が安全でしょう。

Google「Geminiエージェント」発表——資料作成から「同僚役」のAIまで
Googleが業務を横断して任せられるAI「Geminiエージェント」を発表。WorkspaceやSlackなどと連携し、専用メールを持つ「同僚エージェント」も使える。現在は限定プレビュー。
採用業務に置き換えると、候補者への日程調整や面接資料の準備をAIに任せる未来が見えてきます。前述の学情調査で選考案内の遅さが離脱の最大要因だったことを考えると、効果は小さくありません。ただし企業向けプランの限定提供で、中小企業がすぐ使える段階ではありません。

Claude、Googleドキュメントやシートを直接編集可能に
アドオン「Claude for Google Workspace」がベータ公開。Googleドキュメントやスプレッドシート、スライド上で文章修正やグラフ作成ができ、初期設定では編集前に確認を求める。
求人票をGoogleドキュメントで管理している企業なら、画面を行き来せずにその場で推敲できます。応募状況をまとめたスプレッドシートの集計やグラフ化も任せやすくなりそうです。注意したいのは、応募者の個人情報を含むシートを扱う場合です。誰がどのファイルでAIを使ってよいか、社内のルールを先に決めておくことが欠かせません。編集内容を一つずつ確認できる初期設定のまま使うのが無難です。

まとめ
今週のニュースを通じて見えてきたのは、候補者や社員の不安や不満が、企業に伝わらないまま行動に移されているという構図です。
新卒採用では、内定者の多くが「仕事についていけるか」という不安を抱えながら、人事にはほとんど相談していないことが分かりました。懇親会のような交流の場に加え、配属先や業務内容を早めに伝え、実際の仕事に触れる機会を設けることが、内定辞退の防止につながりそうです。
中途採用では、カジュアル面談で求職者が知りたいのも、選考中に志望度を左右するのも「仕事内容」でした。選考案内の遅さや連絡の多さといった対応面も離脱の原因になっています。入社後については、評価への不満を伝えないまま転職する社員が多く、評価基準を説明できるかどうかが、採用と定着の両面で効いてきます。
WEBマーケティングでは、GoogleとAnthropicがそれぞれ業務アプリと連携するAIを打ち出しました。日程調整や資料作成をAIに任せられる環境が整いつつある今、採用業務の手順を言語化しておくことが、スピードと丁寧さを両立させる第一歩になるでしょう。
いぬのて田村
採用課題をWEBマーケティングで解決するいぬのて代表。
動物全般が好き。
常に挑戦することを楽しんでいます🐶