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AIエージェントとは?採用で任せやすい業務5選|チャットAIとの違いと注意点

AIエージェントとは?採用で任せやすい業務5選|チャットAIとの違いと注意点

「AIエージェントという言葉をよく聞くけれど、ChatGPTと何が違うの?」
「採用業務のどこに使えるのか、イメージがわかない」

AI関連の情報が飽和状態になっている昨今、このような悩みをお持ちの採用担当者や経営者の方も多いのではないでしょうか。

AIエージェントの基本と向き不向きを押さえれば、採用業務の負担を減らす使い道が具体的に見えてきます。

この記事では、AIエージェントとチャットAIの違い、採用業務で任せやすい仕事と任せないほうがよい仕事について解説します。主なツールの種類と始め方まで、中小企業の採用担当者向けに分かりやすくまとめました。

「AIを採用業務にどう取り入れればいいかわからない」「自社に合った採用の進め方を一緒に整理してほしい」という方は、ぜひいぬのてにお任せください。

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※本記事に記載されている料金、補助金、制度などの情報は、2026年10月時点のものです。最新の情報については各サービスの公式サイトや関係機関にご確認ください。

  1. AIエージェントとは?採用担当者が知っておきたい基本
    1. AIエージェントは「目標を渡すと作業を自分で進めるAI」
    2. チャットAIとの違いは「答える」か「進める」か
    3. 2026年に一気に身近になった理由
  2. 企業のAIエージェント活用はまだ始まったばかり
    1. 生成AIは広がったが、エージェントの利用は少数
    2. 採用業務での生成AI活用は約3割
  3. 採用業務でAIエージェントに任せやすい仕事5選
    1. 1. 求人票の作成・改善と媒体別の書き分け
    2. 2. 採用戦略づくりの下準備
    3. 3. 応募数・通過率の集計と週次レポート
    4. 4. スカウト文の下書きをまとめて作る
    5. 5. 選考案内・日程連絡の下書き作成
  4. AIエージェントに任せないほうがよい仕事
    1. 合否の判断
    2. 候補者への送信や削除など取り消せない操作
    3. 面接・面談や内定者フォローなど気持ちに関わるやり取り
  5. 採用で使えるAIエージェントの主な種類
    1. 汎用型(ChatGPT Work/Claude/Microsoft 365 Copilot/Gemini Spark)
    2. 採用特化型(スカウト・AI面接・採用管理など)
    3. 中小企業はまず汎用型から試すのがおすすめな理由
  6. 導入の第一歩(よくある失敗も紹介)
    1. 自分しか見ないデータで小さく試す
    2. 指示はある程度細かく出す
    3. 個人情報と権限のルールを先に決める
    4. よくある失敗パターン
  7. よくある質問・トラブル解決
    1. ChatGPTの「エージェントモード」が見つかりません
    2. ClaudeのCoworkが見当たらなくなりました
    3. 無料プランでもAIエージェントは使えますか
    4. 応募者の履歴書をそのまま渡してもよいですか
  8. まとめ

AIエージェントとは?採用担当者が知っておきたい基本

まず、AIエージェントがどのようなものなのかを整理しておきましょう。普段使っているチャットAIとの違いが分かると、採用業務での使いどころもイメージしやすくなります。

AIエージェントは「目標を渡すと作業を自分で進めるAI」

AIエージェントとは、目標を伝えると、達成までの手順を自分で考えて作業を進めるAIのことです。エージェントは英語で「代理人」という意味です。

人が1つずつ指示を出さなくても、情報集めから資料づくり、結果のまとめまで進めてくれます。たとえば「先月の応募状況をまとめて」と頼むと、ファイルを開いて数字を集計し、報告書の形で返してくれるイメージです。

とはいえ、何でも勝手に進めるわけではありません。主要なサービスの多くは、メールの送信など重要な操作の前に「実行してよいか」を人に確認する仕組みになっています。

チャットAIとの違いは「答える」か「進める」か

ChatGPTなどのチャットAIは、質問や依頼に1回ずつ答えるのが基本の使い方です。次に何をするかは、人が考えて指示を出します。

一方のAIエージェントは、目標を受け取ると「計画→実行→確認」を自分で繰り返します。そして要所で人に確認を求めながら、成果物を仕上げます。採用の場面で比べると、違いがよく分かります。

  • チャットAI:「この候補者向けにスカウト文を1通書いて」と頼むと、1通の文面が返ってきます。次の候補者の分は、また人が頼みます
  • AIエージェント:「候補者10人分のプロフィールを読んで、スカウト文の下書きを一覧にまとめて」と頼むと、10通の下書きを1つの表にまとめて返します
チャットAIとAIエージェントの動きの違いを比べた図

チャットAIを採用業務で使う基本は、こちらの記事で紹介しています。

採用業務でのChatGPT活用方法|フェーズ別の使い方と始め方を解説

2026年に一気に身近になった理由

AIエージェントが身近になった一番の理由は、普段使われているAIサービスにエージェント機能が組み込まれたことです。特に2026年は、ChatGPTとClaudeで大きな変更がありました。主なサービスの動きは次のとおりです。

  • ChatGPT:2026年7月に「ChatGPT Work」が発表され、以前のエージェントモードは8月初旬に終了
  • Claude:作業を任せる機能「Cowork」が4月に有料プランで正式提供され、9月16日から通常のチャットとの統合が順次進行中
  • Microsoft 365 Copilot:Word・Excel・Outlookなどをまたいで作業を進める「Copilot Cowork」を提供
  • Gemini:Gmailやカレンダーと連携して作業を続ける「Gemini Spark」を提供

専用の高額なシステムを入れなくても、すでに契約しているAIサービスで試せるようになりました。ここが、中小企業にとって大きな変化です。

主要なAIサービスの最新の動きは、こちらの記事で定期的にまとめています。

採用で使える生成AIの最新動向まとめ|エージェント・画像・動画の使いどころ

企業のAIエージェント活用はまだ始まったばかり

「周りの会社はもう使いこなしているのでは」と焦る必要はありません。調査の数字を見ると、AIエージェントの活用はまだ始まったばかりです。

生成AIは広がったが、エージェントの利用は少数

国内企業500社を対象にした調査では、生成AIを全社または一部の部署で活用している企業は43.4%でした。2024年の25.8%から大きく伸びています。

一方、生成AIを活用している企業のうち、AIエージェントを「利用中」と答えたのは3.3%にとどまります。「検討中」が13.5%、「関心があり情報収集中」が49.3%でした。

出典:株式会社矢野経済研究所「国内生成AI/AIエージェントの利用実態に関する法人アンケート調査(2025年)」
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3991

関心を持つ企業は多いものの、実際に使っている企業はまだ少数です。今から小さく試して慣れておけば、採用活動で一歩先を行くことができます。

採用業務での生成AI活用は約3割

人事担当者295人への調査では、キャリア採用で生成AIを「すでに利用している」企業は28.7%でした。「検討中」は9.5%、「利用したいが未着手」は16.4%、「予定なし」は45.5%です。

活用したい業務としては、求人票の作成・ブラッシュアップが65.3%で最も多く挙がりました。スカウトメールの作成・配信が56.0%、選考案内・合否連絡メールの作成が42.0%と続きます。

一方で、人が対応すべき業務には「面接・面談」が75.3%で挙がっています。

出典:株式会社学情「キャリア採用業務での生成AI活用に関する企業調査(2026年)」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001540.000013485.html

文章づくりはAIに、人と向き合う場面は人に。採用担当者の多くが、こうした役割分担を思い描いていることが分かります。

採用業務でAIエージェントに任せやすい仕事5選

AIエージェントの使い道というと、スカウトの自動送信や書類選考の自動化を思い浮かべる方も多いでしょう。ただ、最初からここに手を出すのはおすすめしません。

最初は、候補者に直接届かない仕事から任せるのが安全です。現場で効果を実感しやすいのは、求人票の作成と採用戦略づくりの下準備です。この2つを先頭に、任せやすい仕事を5つ紹介します。

1. 求人票の作成・改善と媒体別の書き分け

求人票づくりは、AIエージェントが最も力を発揮しやすい仕事です。既存の求人票と社内の情報をまとめて渡せば、媒体ごとの書き分けまで一度に進めてくれます。

たとえば、求人票・仕事内容のメモ・1日の流れを1つのフォルダに入れます。そのうえで「Indeed用と自社採用ページ用に書き分け、変更点を一覧にして」と頼みます。すると、2本の下書きと変更点の表が返ってきます。

実際に使ってみると、文章を作る作業はほぼ任せられ、大幅な時間短縮になります。ただし、給与や勤務時間などの条件は必ず元の資料と照らし合わせてください。AIは事実と違う内容をもっともらしく書くことがあり、これをハルシネーションと呼びます。

求人票そのものの書き方は、こちらの記事で解説しています。

求人票の書き方完全ガイド|応募が増える10のポイントとNG表現

2. 採用戦略づくりの下準備

採用戦略そのものをAIに決めさせるわけではありません。任せるのは、戦略を考えるための材料集めとたたき台づくりです。

  • 同じ職種で募集している他社の求人ページを読み、給与・働き方・打ち出している魅力を比較表にまとめる
  • 過去の募集の記録を整理し、媒体ごとの応募数の傾向をまとめる
  • 社内のメモをもとに、採用ペルソナ(理想の候補者像)のたたき台を作る

人が一から調べると時間のかかる作業も、たたき台までなら短時間で形になります。誰を採るのか、自社の何を打ち出すのかといった判断は、担当者や経営者が行いましょう。

採用ペルソナの作り方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

採用ペルソナ設計の進め方|ターゲットを絞って応募の質を上げる方法

3. 応募数・通過率の集計と週次レポート

媒体別の応募数や書類選考の通過率を集計し、グラフ付きのレポートにまとめる作業も任せやすい仕事です。毎週同じ形式で作るものほど、AIエージェントの効果が出ます。

ChatGPT WorkやClaudeには、決まった時間に作業を自動で始めるスケジュール実行の機能があります。「毎週月曜の朝に先週分をまとめる」と設定しておけば、報告の準備にかかる時間を減らせます。

このとき渡すデータは、氏名や連絡先を除いた数字だけにしておくと安心です。

採用レポートを自動化する手順は、こちらの記事で解説しています。

AIで採用の週報・月次レポートを自動化する方法|作成手順を解説

4. スカウト文の下書きをまとめて作る

候補者のプロフィールを読み、1人ずつ内容を変えたスカウト文の下書きを作る作業です。10人分の下書きを一覧表にまとめてもらえば、確認の手間も減ります。

ただし、送信は必ず人が行いましょう。AIが書いたような定型文は候補者に見抜かれやすく、かえって逆効果です。1通ずつ読み直し、自社ならではの言葉を足してから送るのがおすすめです。

候補者のプロフィールも個人情報です。AIに渡す範囲は、後ほど紹介するルールに沿って決めておきましょう。

AIっぽさを抑えたスカウト文の作り方は、こちらの記事が参考になります。

ChatGPTでスカウトの返信率を上げる方法|メッセージ設計術を解説

「スカウト文を1通ずつ見直す時間がない」「返信率が上がらず送る相手の選び方に悩んでいる」という方は、ぜひいぬのてにお任せください。

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5. 選考案内・日程連絡の下書き作成

面接日程の案内やリマインド、選考結果の連絡など、定型のメールも任せやすい仕事です。状況別のひな形をまとめて作ってもらうと、毎回の文面づくりが楽になります。

GmailやOutlookと連携できるエージェントなら、メールの下書きづくりまで頼める場合があります。ここでも送信ボタンを押すのは人です。特に不合格の連絡は、候補者の受け止め方を考えて文面を見直しましょう。

AIエージェントに任せないほうがよい仕事

便利な道具ほど、使わない場面を先に決めておくことが大切です。任せてよいか迷ったときは、次の3つの問いを順番に確認しましょう。

  1. 合否や評価に関わるか(関わるなら人がやる。AIは材料の整理まで)
  2. 応募者の個人情報を含むか(含むならルールを決め、人が確認してから実行)
  3. 送信や削除など取り消せない操作か(取り消せないなら人が確認してから実行)

3つとも当てはまらなければ、AIエージェントに任せてかまいません。

AIエージェントに任せてよいかを3つの問いで判断するフロー図

合否の判断

書類選考や面接の合否は、AIに決めさせないようにしましょう。AIが合否を判断すると、なぜ不合格になったのかを人が説明しにくいことがあります。

過去の採用データに偏りがあると、AIがその偏りを引き継ぐおそれもあります。候補者に理由を聞かれたときに説明できない選考は、会社の信頼を損ないます。AIには応募書類の要点整理までを頼み、判断は人が行いましょう。

生成AIを採用に使うときの注意点は、こちらの記事でまとめています。

採用活動に生成AIを使うメリット・デメリット|導入前に知りたい注意点

候補者への送信や削除など取り消せない操作

一度送ったメールは取り消せません。ファイルの削除や上書きも、元に戻せない場合があります。こうした操作は、必ず人が確認してから実行する形にしておきましょう。

主要なサービスの多くは、重要な操作の前に確認を求める仕組みになっています。手間に感じても、この確認を省く設定は使わないのが安全です。

面接・面談や内定者フォローなど気持ちに関わるやり取り

候補者が入社を決めるとき、大きな決め手の1つになるのが「この人たちと働きたい」という気持ちです。面接や面談、内定後のフォローは、人が向き合う場面として残しておきましょう。

AIエージェントには、面接の質問案や面談前の資料づくりといった準備を任せられます。準備の時間が減った分を、候補者との対話に回すのが理想の分担です。

面接の質問案をAIで作る方法は、こちらの記事で紹介しています。

ChatGPTで面接質問リストを作る方法|設計のコツとプロンプト例

採用で使えるAIエージェントの主な種類

採用で使えるAIエージェントは、大きく2種類に分かれます。どの仕事にも使える汎用型と、採用業務に絞った採用特化型です。

汎用型(ChatGPT Work/Claude/Microsoft 365 Copilot/Gemini Spark)

汎用型は、普段使っているAIサービスに含まれるエージェント機能です。主なサービスを表にまとめました。

サービス名提供企業主な特徴料金の目安
ChatGPT WorkOpenAIアプリやファイルをまたいで情報を集め、表・スライド・文書を作る。デスクトップアプリならパソコン内のファイルも扱えるChatGPTの契約プランに追加料金なしで含まれる
Claude(旧Cowork)Anthropic許可したフォルダのファイルを読み、途中経過を見せながら成果物を作る。デスクトップアプリはWindows・Macに対応Free 0ドル、Pro 月20ドル(年契約なら月17ドル)、Max 月100ドル〜。チャットとの統合はPro・Maxから順に展開
Microsoft 365 Copilot日本マイクロソフトWord・Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsをまたいで作業する。Copilot Coworkは複数の手順を計画して実行するMicrosoft 365 Copilot Business(アドオン)は年払いで1ユーザー月3,148円(通常価格)。Copilot Coworkは別途従量課金(使った分だけ支払う方式)
Gemini SparkGoogleGmail・カレンダー・ドライブ・ドキュメント・スプレッドシートと連携し、裏側で作業を続けるGoogle AI Pro・Ultraに含まれる

Claudeの「Cowork」は、2026年9月16日から通常のチャットとの統合が順次進んでいます。統合後は、普段の会話の中で必要に応じて作業に入る形になります。

選ぶときは、普段の業務で使っている環境に合わせるのが近道です。GmailやGoogleドライブが中心ならGemini Spark、WordやOutlookが中心ならMicrosoft 365 Copilotが候補になります。すでにChatGPTやClaudeを契約しているなら、まずはそのまま試してみましょう。

汎用型のAIエージェントで採用業務を進める具体的な手順は、こちらの記事で解説しています。

Claude Code・Codex・Coworkで採用業務を自動化する方法|非エンジニアの始め方

採用特化型(スカウト・AI面接・採用管理など)

採用特化型は、採用業務に合わせて作られたサービスです。スカウトの候補者選びやAIによる面接、応募者の管理など、得意な領域ごとにさまざまな種類があります。

たとえばグッドパッチの「HRmony AI」は、求人票や採用ペルソナの作成に対応しています。スカウトのマッチ度の算出とメッセージ作成、面接スクリプトの作成などもできます。料金は問い合わせ制です。

採用特化型を含むAIツールの比較は、こちらの記事が参考になります。

採用AIツールおすすめ15選|業務フェーズ別に機能を徹底比較

AIが面接を担うサービスについては、こちらの記事で詳しく比較しています。

AI面接ツール比較|対話型と録画型の違いと導入前に確認したい注意点

中小企業はまず汎用型から試すのがおすすめな理由

中小企業がAIエージェントを始めるなら、まずは汎用型から試すのがおすすめです。理由は3つあります。

  • ChatGPT・Claude・Geminiの有料プランを契約済みなら、追加料金なしで始められる
  • 求人票や集計など、採用以外の業務にもそのまま使い回せる
  • 自社の採用で「何を任せられるか」が分かってから、特化型を検討できる

まずは汎用型で効果を確かめ、応募者が増えて管理が追いつかなくなったら特化型を検討しましょう。この順番なら、使わないシステムに費用をかける失敗を防げます。

「どのツールから試せばいいか判断できない」「AIを含めた採用の進め方をプロに相談したい」という方は、ぜひいぬのてにお任せください。

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導入の第一歩(よくある失敗も紹介)

AIエージェントは、使い始めるまでのハードルが下がりました。一方で、最初の進め方を誤るとトラブルにつながります。小さく安全に始めるための手順を紹介します。

自分しか見ないデータで小さく試す

最初に任せるのは、応募者の個人情報を含まず、外に出る前に自分で確認できる仕事にしましょう。求人票の書き分けや、氏名を除いた応募数の集計が向いています。始め方の流れは次のとおりです。

  1. 使っているAIサービスで、エージェント機能が使えるプランかを公式サイトで確認する
  2. パソコンに「AI作業用」のフォルダを1つ作り、求人票など個人情報を含まないファイルだけを入れる
  3. AIがアクセスしてよい場所を、そのフォルダだけに絞る
  4. 「この求人票をIndeed用と自社採用ページ用に書き分けて」と頼む
  5. 出てきた下書きを、給与や勤務条件などの事実と1行ずつ突き合わせる

ターミナル(文字だけで操作する画面)などの専門的な操作は必要ありません。デスクトップアプリやブラウザーの画面で、普段のチャットと同じように頼めます。

ひとりで採用を担当している方は、AIと分担する仕組みづくりをこちらの記事で紹介しています。

ひとり採用担当のAI活用術|業務効率化につながる週次の仕組みづくり

指示はある程度細かく出す

AIエージェントは自分で手順を考えて進めるぶん、指示が言葉足らずだと意図しない方向に進んでしまいます。現場でも、ざっくり頼んだ結果、まったく違う形の資料ができあがることは珍しくありません。

頼むときは、次の5点を伝えるとずれにくくなります。

  • 目的(例:未経験者からの応募を増やしたい)
  • 読み手(例:20代で異業種から転職を考えている人)
  • 使ってよい資料(例:このフォルダの求人票と社員の声のメモだけ)
  • やってはいけないこと(例:資料にない待遇を書かない、ファイルを削除しない)
  • 出力の形(例:Wordの文書2本と、変更点をまとめた表)

一度うまくいった指示は、メモに残して使い回しましょう。指示の質がそろうと、毎回の確認も楽になります。

個人情報と権限のルールを先に決める

応募者の個人情報をAIに渡すときは、注意が必要です。個人情報保護委員会は、個人情報を入力する場合は利用目的の範囲内か十分に確認するよう求めています。

あわせて、入力したデータがAIの学習など回答以外の目的に使われないことを、事前に確かめるよう呼びかけています。学習に使われると、個人情報保護法に違反する可能性があるためです。

出典:個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について(2023年)」
https://www.ppc.go.jp/news/careful_information/230602_AI_utilize_alert/

使い始める前に、最低限次のルールを社内で決めておきましょう。

  • 入力したデータが学習に使われない設定・プランになっているか確認する
  • 応募者の氏名・連絡先・履歴書は、当面AIに渡さない
  • AIがアクセスできるフォルダを決め、社外秘の資料は入れない
  • 送信・削除などの操作は、必ず人が確認してから実行する

選考の流れに沿って整理すると、AIエージェントが担うのは下書きと集計です。確認と判断は、どの段階でも人が担います。

選考の流れに沿ったAIエージェントと人の役割分担の図

社内ルールの具体的な作り方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

AIエージェントに採用業務を任せる前のルールづくり|個人情報と権限の決め方

よくある失敗パターン

AIエージェントの導入でつまずくケースには、共通点があります。始める前に確認しておきましょう。

  • いきなり応募者データを全部渡す:学習に使われない設定かを確かめないまま渡すと、個人情報の扱いで問題になるおそれがあります
  • 送信まで自動にする:宛先や文面の誤りに気づけないまま、候補者に届いてしまいます
  • 出力をそのまま候補者に送る:AIらしい定型文は候補者に見抜かれ、かえって印象を下げます
  • 仕組みを作ったあとの手入れと最終確認を省く:事実と違う内容が残ったり、社内向けの事情が外に出る文章に紛れ込んだりします

特に見落とされやすいのが最後のパターンです。現場の実感として、コンテンツづくりの大部分はAIエージェントに任せられます。ただし、使い始めの仕組みづくりと公開前の最終確認には、手間を惜しまないことが大切です。

AIに任せて浮いた時間の一部を、確認に回しましょう。そうすれば、省力化と品質を両立しやすくなります。

よくある質問・トラブル解決

ChatGPTの「エージェントモード」が見つかりません

以前のエージェントモードは、2026年8月初旬に提供が終わりました。現在は「ChatGPT Work」に置き換わっています。

ChatGPT Workは、有料プランに追加料金なしで含まれています。無料プランで使える範囲は、OpenAIの公式サイトで確認してください。「/agent」と入力して起動するといった以前の手順は、今は使えません。

ClaudeのCoworkが見当たらなくなりました

Coworkは、2026年9月16日から通常のチャットとの統合が始まりました。今は普段の会話の中で作業を頼むと、必要に応じて作業に入る形です。

統合はProプランとMaxプランから順に広がっており、TeamプランやFreeプランへは後から提供されます。パソコン内のファイルを扱うなら、デスクトップアプリを使うのがおすすめです。

無料プランでもAIエージェントは使えますか

サービスとプランによって異なります。主なサービスの状況は次のとおりです。

  • ChatGPT Work:有料プランには追加料金なしで含まれます。無料プランで使える範囲は公式サイトで確認してください
  • Claude:チャットとの統合がFreeプランに広がるのは、有料プランの後になります
  • Gemini Spark:Google AI Pro以上のプランで使えます
  • Microsoft:無料のCopilot Chatでも、カスタムエージェントを従量課金で使えます

応募者の履歴書をそのまま渡してもよいですか

渡す前に、利用目的の範囲内かどうかを確認しましょう。あわせて、入力したデータが学習に使われない設定やプランかどうかも確かめてください。

使い始めのうちは、履歴書のような個人情報は渡さないのが安心です。求人票や集計済みの数字など、個人情報を含まないデータで慣れてから範囲を広げましょう。

まとめ

AIエージェントは、目標を伝えると作業を自分で進めるAIです。この記事の要点を整理します。

  • チャットAIが1回ずつ答えるのに対し、AIエージェントは計画・実行・確認を自分で回して成果物を返す
  • 最初に任せるなら、求人票の作成・書き分けと採用戦略づくりの下準備がおすすめ
  • 合否の判断・取り消せない操作・気持ちに関わるやり取りは、人が担う
  • 中小企業は、すでに使っているサービスの汎用型から試すと始めやすい
  • 指示は細かめに出し、仕組みづくりと最終確認の手間は惜しまない

まず最初にやることとしておすすめなのは、既出の求人票を1本選び、AIエージェントに媒体別の書き分けを頼んでみることです。出てきた下書きは自分の目で確かめ、AIとの分業を行うようにしましょう。

「採用マーケティングをもっと体系的に学びたい」「自社の採用課題を一緒に整理してほしい」という方は、ぜひいぬのてにお任せください。

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いぬのて田村
この記事の監修者

いぬのて田村

採用課題をWEBマーケティングで解決するいぬのて代表。
動物全般が好き。
常に挑戦することを楽しんでいます🐶