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【2026年9月第2週】採用マーケティング関連 最新情報まとめ

2026年9月2週-採用マーケティング関連TOPICSのアイキャッチ画像

2026年9月第2週(9月5日〜9月11日)の採用マーケティング関連ニュースをまとめました。

新卒採用では、27卒学生が本エントリー先を「2〜5社」に絞り込む傾向や、採用動画に求められるのは短さより「分かりやすさ」であるという実態が明らかになりました。新卒採用力ランキングでは生命保険各社が上位を占め、丁寧な対応と情報量の多さが評価のポイントとなっています。

中途採用では、20代の6割超が社会人になる前から転職を視野に入れており、転職理由や希望年収は職歴によって傾向が分かれることが分かりました。また、リモートワーク従業員を月1日だけ出社させる実験では、離職率低下という思わぬ効果も報告されています。

WEBマーケティングでは、Google検索の重要ランキング要因調査で「関連性」「被リンク」「コンテンツの質」が上位に挙がったほか、Googleトレンドのカテゴリ細分化によって、より詳細な検索動向調査が可能になりました。

1.新卒採用関連のTOPICS

27卒の本エントリーは「2〜5社」に絞り込み傾向

ワークス・ジャパンの27卒学生調査で、本エントリー数は「2〜5社」が最多に。選ぶ基準は「やりたい仕事ができる」が最多で、社風は面接など対面接点で判断される傾向が強かった。

「やりたい仕事ができる」の基準が「職種+業務内容まで明確」に厳格化しています。抽象的な求人票は本エントリーの土俵にすら乗らない恐れあり。社風の判断源は依然「面接」が突出しており、後述の採用動画調査とあわせると、基本情報は動画、社風は対面という役割分担が学生側にできつつあると読めます。

本エントリーに選ばれる企業の条件とは。27卒が重視した「業務内容の具体性」と「社風」|ワークス・ジャパン【27卒】振り返り調査<学生編>
株式会社ワークス・ジャパンのプレスリリース(2026年9月8日 11時00分)本エントリーに選ばれる企業の条件とは。27卒が重視した「業務内容の具体性」と「社風」|ワークス・ジャパン【27卒】振り返り調査<学生編>

「動画は短いほど良い」は誤解——Z世代が本当に求めるもの

MILの1,003人調査で、Z世代が採用動画に期待するのは「分かりやすさ」が最多で「短さ」を上回った。約8割がスマホで視聴し、再生前に長さや概要を確認する行動も明らかになった。

「タイパ世代=短尺至上」は誤りで、実態は「事前に選別し、選んだ動画には情報量を求める」2段階の行動です。長さを削るより、タイトルや概要欄で内容を正確に伝え、視聴に値すると判断させる導線設計が効果的。成長環境や待遇など踏み込んだ情報は依然「対面で聞きたい」との回答が多く、動画に何でも詰め込めばよいわけではありません。低予算でも、既存動画にチャプターや概要文を足すだけで改善余地があります。

【Z世代1,003名調査】採用動画は「短いほど良い」とは限らない。タイパ世代は「分かりやすさ」と「情報量」を重視
MIL株式会社のプレスリリース(2026年9月8日 11時00分)【Z世代1,003名調査】採用動画は「短いほど良い」とは限らない。タイパ世代は「分かりやすさ」と「情報量」を重視

新卒採用力ランキング、生保が上位独占——決め手は「丁寧さ」

ダイヤモンド・ヒューマンリソースの調査で、明治安田生命保険が4年連続総合1位に。生命保険各社がトップ3を占め、情報量や人物重視の選考姿勢が学生から高く評価された。

上位は知名度と採用予算に恵まれた大手金融ですが、評価理由の多くは「情報量の豊富さ」「丁寧な説明」「高圧的でない選考」など、規模に依存しない要素です。中小企業が模倣できるのは、パンフレットやメールの情報を厚くすることと、面接を対話型に設計すること。知名度不足を埋めるには、前述のエントリー基準調査が示す「業務内容の具体性」を求人票段階から明示し、母集団形成の入り口で差をつける方が現実的でしょう。

2026年大学生が選んだ第20回『新卒採用力ランキング』(27年卒)結果発表!
株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソースのプレスリリース(2026年9月9日 16時00分)2026年大学生が選んだ第20回『新卒採用力ランキング』(27年卒)結果発表!

2.中途採用関連のTOPICS

月1日の出社だけで離職率21%→13.7%に——リモート新研究

全米経済研究所の研究で、完全リモート勤務者を月1日だけ出社させたところ、生産性が向上し、離職率も21%から13.7%に低下。効果は半年ほど経ってから表れ始めた。

「出社か在宅か」の二択で語られがちですが、月1日という最小限の接触でも管理職が優秀な人材に気づきやすくなり、定着率向上につながった点が示唆に富みます。ただし効果が出るまで半年以上を要し、標準化されたコールセンター業務での結果である点も割り引く必要があります。すぐできるのは、月1回の「顔合わせ日」を試験導入し、離職の予兆を早期に拾うこと。全社一律の出社義務化より現実的な代替案になり得ます。

リモートワークの従業員を「月に1日」だけ出社させるとどうなるのか?
2020年に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに伴い、さまざまな企業でリモートワークが導入され、一部の企業ではパンデミックの終息後もリモートワークが継続しています。全米経済研究所が発表した新たなワーキングペー…

20代、転職視野は入社前から63%——だが「長く働きたい」も6割

学情調査で、社会人になる前から転職を視野に入れていた20代は63.1%で前年より増加。転職を考え始めた時期は入社半年以内が7割を占め、早期化の傾向がみられた。

「転職前提」と「長く働きたい」が同じ世代に同居している点が本質です。転職を視野に入れることは離職の意思表示でなく、選択肢を持ちたい保険的な心理と読めます。問題は、具体的に考え始める時期が入社後半年以内に集中していること。この時期のフォロー面談や配属後のギャップ解消をすぐ強化することが有効です。

「社会人になる前から転職を視野に」が前年より増えて63.1%に。働きたい期間は「できるだけ長く」+「定年まで」が6割以上【20代転職意識調査】
株式会社学情のプレスリリース(2026年9月7日 10時00分)「社会人になる前から転職を視野に」が前年より増えて63.1%に。働きたい期間は「できるだけ長く」+「定年まで」が6割以上【20代転職意識調査】

転職理由、ヤングキャリアは「給与」・第二新卒は「社風」で二極化

学情調査で、職歴3年以上の転職理由は「給与・年収アップ」が突出する一方、第二新卒は「社風が合う」が最多に。前年は給与がトップだった第二新卒の傾向に変化がみられた。

初任給引き上げの広がりが給与不満を和らげ、代わりに「入社前後のギャップ」が転職理由として顕在化したと読めます。第二新卒層には給与でなく配属前の仕事内容・社風のすり合わせを丁寧にする方が離職防止に効きそうです。一方、ヤングキャリア層は給与そのものが要因のため、昇給原資が限られる中小企業では正面から戦うのは不利。評価制度の透明化やキャリアパスの提示など、給与以外の「納得感」で補う設計が現実的です。

ヤングキャリアの転職理由は「給与」が突出、第二新卒のトップは「会社が合わない」。転職・就職の希望時期は「3カ月以内」が大勢【20代転職意識調査】
株式会社学情のプレスリリース(2026年9月8日 10時00分)ヤングキャリアの転職理由は「給与」が突出、第二新卒のトップは「会社が合わない」。転職・就職の希望時期は「3カ月以内」が大勢【20代転職意識調査】

転職希望者の年収期待、ヤングキャリアは「401万円以上」が半数近く

学情調査で、20代転職希望者の希望年収は「301万〜400万円」が最多。職歴3年以上のヤングキャリア層は「401万円以上」が46.2%に上り、第二新卒との差が目立った。

前述の転職理由の調査とあわせると、ヤングキャリア層は給与そのものが動機であり、求める年収水準も明確に高いという整合性がみえます。中小企業が正面から年収で張り合うのは難しくとも、求人票に具体的なレンジを明示するだけで期待とのミスマッチによる早期離脱は防げます。ただし有効回答186件と母集団は小さく、業界差には注意が必要です。第二新卒は年収より社風重視の傾向が強く、訴求軸を変える方が効果的でしょう。

転職希望者の希望年収は「301万~400万円」が最多。ヤングキャリアは「401万円以上」が半数近く【20代転職意識調査】
株式会社学情のプレスリリース(2026年9月9日 10時00分)転職希望者の希望年収は「301万~400万円」が最多。ヤングキャリアは「401万円以上」が半数近く【20代転職意識調査】

3.WEBマーケティングに関連するTOPICS

Google検索、2026年の重要因子トップは「関連性」「被リンク」「質」

SEO専門家131人への調査で、2026年のGoogle検索順位を左右する要因は関連性・被リンク・コンテンツの質が上位となり、独自データやブランド認知の重要性も浮き彫りになった。

「リンクはもう重要でない」というGoogleの発言に反し、専門家の過半数は被リンクを重要視しています。注目すべきは「独自データ」の評価上昇。自社の定着率や研修制度などの一次情報の発信が、リライト中心のコンテンツより評価されやすくなっています。指名検索やブランド認知も順位に影響するため、地道なSNS発信も効いてくる時代といえそうです。

2026年Google検索ランキング要因調査——関連性・被リンク・コンテンツの質がトップ3
サイラス・シェパード氏が、SEO 専門家 131 人を対象に 2026 年の Google 検索で重要な要素を調査した。トップ 3 は「関連性」「被リンク」「コンテンツの質」だった。

Googleトレンドのカテゴリが細分化——日本語ではノイズに注意

Googleトレンドで選択できるカテゴリがより詳細に細分化され、業界やテーマを絞った検索動向調査が可能になった。ただし日本語では関連性の低いキーワードが混じる課題も指摘されている。

カテゴリ指定だけで人気ワードが分かる新機能は魅力的ですが、日本語では的外れな語句が混入しやすく、現時点では精度に難があります。出てきたキーワードをそのまま採用せず、実際の検索意図を個別に確認する一手間が必要です。英語圏のデータは比較的まともに機能するとのことで、海外向け採用広報や英語コンテンツを持つ企業には試す価値がありそうです。

Googleトレンドのカテゴリが細分化、より詳しい分野別の検索動向を調査可能に
Google トレンドで選択できるカテゴリが細分化された。

まとめ

今週のニュースを通じて見えてきたのは、採用における「事前の期待値」と「実際の体験」のギャップをいかに埋めるかという課題です。

新卒採用では、学生がエントリー段階から「やりたい仕事」や「社風」を具体的に見極めようとする姿勢が強まっており、抽象的な情報発信では選考の土俵に乗りにくくなっています。採用動画も同様に、短さより分かりやすさと情報量が求められており、企業側の「見せ方」の解像度が問われています。

中途採用では、20代の多くが入社前から転職を視野に入れつつも、長く働きたいという願望も同時に抱えている実態が見えました。転職理由や希望年収は職歴によって大きく異なるため、一律の施策ではなく層別のアプローチが必要になりそうです。月1日の出社が離職防止につながるという研究結果も、柔軟な働き方と定着施策を両立させるヒントになるかもしれません。

WEBマーケティングでは、独自データやブランド認知の重要性が改めて示されており、採用広報においても「他社にはない情報」をいかに発信できるかが、検索エンジン・候補者双方からの評価を左右する時代になりつつあります。

いぬのて田村
この記事の監修者

いぬのて田村

採用課題をWEBマーケティングで解決するいぬのて代表。
動物全般が好き。
常に挑戦することを楽しんでいます🐶