【2026年9月第4週】採用マーケティング関連 最新情報まとめ
2026年9月第4週(9月19日〜9月25日)の採用マーケティング関連ニュースをまとめました。
新卒採用では、求職活動中にセクハラ被害を受けた新卒学生が半数を超え、その一部は応募自体をやめていた実態が明らかになりました。10月1日からは、企業規模を問わず求職者へのセクハラ防止措置が義務化されます。また、27卒学生の多くが「ガクチカ」中心の面接は自己演出を助長すると感じており、面接の評価軸そのものが問われています。
中途採用では、入社1年目に意欲の高かった社員でも4割が2年目に失速する一方、上司の関与で持ち直す社員も多いことが分かりました。転職活動者の約7割は年収が下がる転職を受け入れない一方、将来の収入増加が見込めれば転職を考える層も目立ちます。
WEBマーケティングでは、YouTubeが年次イベントで新機能を多数発表し、ショートのシリーズ化や動画のA/Bテストなど、動画発信の設計と検証に関わる機能が加わりました。
1.新卒採用関連のTOPICS
就活生の半数がセクハラ被害——10月から全企業に防止義務
ベリーベスト法律事務所調べ。求職活動中のセクハラ被害は新卒53.2%、転職30.0%、パート等15.8%。被害を企業に伝えなかった割合はパート等が最多で、被害を受けた新卒の2割は応募自体をやめていた。
被害の定義には「恋愛・交際について尋ねられた」「個人的な食事に誘われた」も含まれ、面接官や若手社員が雑談のつもりで口にしがちな言動です。新卒の率が突出するのは、OB訪問やインターンなど選考外の接点が多い構造も一因でしょう。採用に関わる社員へ避けるべき質問を共有し、採用サイトに求職者向けの相談窓口を明記することが対策として挙げられます。

27卒の66%「ガクチカ面接は話を盛らせる」——学業で見せた力とズレ
27卒の65.9%が、経験を尋ねる面接は脚色や自己演出を助長すると回答。大学で発揮した力は「目標達成力」が最多だが、就活でアピールしやすい力は「傾聴力・コミュ力」が上位だった。
ほとんどの学生は評価されやすい力に合わせて語る内容を選んでおり、面接官が聞いているのは本人の強みより「就活向けに翻訳された姿」と言えるでしょう。生成AIで文章まで整う今、ガクチカで差がつきにくいのは当然です。オススメは、過去の行動について問う「行動面接質問」に加え、状況判断力を見極める「状況設定型質問」を取り入れることです。自社に入社したらどのような活躍をしてくれるのかを聞き出すようにしましょう。

2.中途採用関連のTOPICS
1年目に意欲の高い社員も4割が2年目に失速——鍵は「上司の関与」
入社1年目終了時の就業継続意欲が中・低の社員は、2年目の離職率が27.1%と高意欲層の約1.8倍。高意欲層でも41.4%が2年目に失速する一方、中・低の36.9%は上司の関与で持ち直した。
失速の理由は「感謝されない」「会話がない」といった承認と関係性の希薄化です。1年目は研修やメンターで手厚い一方、2年目は「もう一人前」とフォローが途切れる構造が背景にありそうです。順調な社員ほど放置されやすい点が盲点。データは同社ツールの導入企業に限られ、定着への関心が高い企業に偏っている可能性があります。

転職者の7割「年収ダウンは受け入れない」——口説く鍵は将来の昇給
転職活動者の87.4%が給与を動機に挙げ、約7割が年収の下がる転職を受け入れないと回答。希望年収に満たなくても転職を考える条件は「将来的な収入増加」が最多だった。
希望する上昇幅は「5〜10%未満」が最多で、大幅アップを求める人は多くありません。初年度年収だけを見せて昇給の道筋を示さない企業は損しています。3年後の年収モデルや昇給の基準を求人票や面接で具体的に示すことが有効です。40〜50代では仕事内容や職場環境の重視度も高く、年代で訴求を変える余地もあります。

3.WEBマーケティングに関連するTOPICS
YouTube、動画A/Bテストやショートのシリーズ化など新機能を発表
YouTubeが年次イベントで新機能を多数発表。ショートをエピソード形式のシリーズにまとめる機能が全世界で提供開始され、サムネイルの複数登録や動画のA/Bテストも順次展開される。
「社員インタビュー」「1日の仕事」などをシリーズにまとめれば、単発で流れがちなショートを続けて見てもらう導線になります。学生は再生前に内容を確かめて動画を選ぶ傾向があり、シリーズ名とサムネイルはその判断材料にも。一方、A/Bテストやサムネイルの複数登録は一部のクリエイター向けで、多くの企業が使えるのは当面先になりそうです。

まとめ
今週のニュースを通じて見えてきたのは、企業が気づかないうちに候補者や社員の気持ちが離れていくという構図です。
新卒採用では、セクハラ被害を受けた学生の一部が何も告げずに応募をやめており、相談がないことを問題がない証拠とは受け取れないことが示されました。10月からの防止義務化を機に、面接官だけでなくOB訪問やインターンに関わる社員まで含めた言動の見直しが求められます。ガクチカ中心の面接が自己演出を促しているという学生の声も、面接の問い方を見直すきっかけになりそうです。
中途採用では、転職者の多くが年収ダウンを受け入れない一方、将来の昇給が見込めれば判断が変わる層もいることが分かりました。入社後についても、順調に見えた社員が2年目に失速するケースは少なくありません。採用時は昇給の道筋を、入社後は上司からの継続的な承認と具体的なフィードバックを示すことが、応募と定着の両面で効いてきそうです。
WEBマーケティングでは、YouTubeのショートのシリーズ化など、採用動画を単発で終わらせず連続して見てもらうための機能が加わりました。採用広報でも、発信の量より「続けて見たくなる設計」が問われる段階に入りつつあります。
いぬのて田村
採用課題をWEBマーケティングで解決するいぬのて代表。
動物全般が好き。
常に挑戦することを楽しんでいます🐶