【2026年9月第1週】採用マーケティング関連 最新情報まとめ
2026年9月第1週(8月29日〜9月4日)の採用マーケティング関連ニュースをまとめました。
新卒採用では、学生の安定志向の高まりと、AIを使った就職活動の一般化が同時に進んでいる実態が明らかになりました。企業選びの基準が「休み」から「安定」へと移る一方、就活の実務負担はAIによって軽減されつつあります。
中途採用では、離職理由が人間関係から処遇・待遇へと移り変わっている調査結果に加え、静かな退職の広がりや、職場の人間関係に潜む気疲れの実態が浮き彫りになりました。日本の労働時間が国際的にはすでに短い部類だという調査結果も、働き方をめぐる議論に新たな材料を加えています。
WEBマーケティングでは、Googleが画像生成・編集ツール「Google Pics」の提供を開始したほか、Xでは投稿を人気順に振り返れる新機能が追加され、コンテンツ制作と分析の両面で選択肢が広がっています。
1.新卒採用関連のTOPICS
学生の魅力企業「安定」が5年ぶり首位に浮上
学情調査で、学生が魅力を感じる企業は「安定していそうな企業」63.7%が5年ぶりに首位となり、「休日・休暇」を上回った。
「安定」重視の高まりは、休みや給与より先行きへの不安が優先された結果と読めます。ただし決定理由では「事業内容」や「人」が依然上位。入口で安定感を示しつつ、選考では仕事の中身と人の魅力で口説く二段構えが必要そうです。

就活の悩み1位はスケジュール調整——AI活用9割超に
学情調査で、就活で大変だったことの1位は「スケジュール調整」。生成AIを就活で活用した学生は9割を超え、ES作成の負担は軽減傾向にある。
ES対策の負担が減った裏で、企業探し自体をAIに任せる学生も増えています。すぐできる対策は、事業内容や働き方を平易な文章で明記すること。中長期では、AIが引用しやすい構造化された採用ページへの作り直しが求められそうです。

2.中途採用関連のTOPICS
離職理由「処遇・待遇」が首位——人間関係から逆転
タナベコンサルティング調査で、離職理由の最大要因は「処遇・待遇への不満」48.1%となり、前年から8.0ポイント上昇。「人間関係」を上回り最多となった。
人間関係の不満が下がり処遇への不満が上がったのは、対話で埋められる問題から、お金でしか解決しない問題へ焦点が移った合図とも読めます。処遇の全額対応が難しい中小企業でも、評価基準とキャリアパスの見える化はすぐ着手可能。人的資本経営に未着手な企業が4割弱残っている点も踏まえると、体制整備そのものが差別化要因になりつつあります。

静かな退職64%が共感——エンゲージ調査は半数「役に立たず」
クレオの調査で、「静かな退職」の経験者・共感者は64.6%にのぼり、従業員エンゲージメント調査を「役に立っていない」と感じる人も46.4%に達した。
静かな退職の背景に「評価されていない」が最多で挙がった点は見逃せません。エンゲージメント調査を実施しても改善につながらないと感じる人が半数近いのは、調査後のアクションが従業員に見えていないためです。すぐできるのは調査結果と対応策をセットで共有すること。回復可能性は7割超あるとされ、放置さえしなければ立て直せる段階の課題です。

職場で気を遣う相手1位「直属の上司」——94%が経験
AZWAYの調査で、職場の人間関係で気を遣う場面が「ある」と回答した人は94.3%。最も気を遣う相手は「直属の上司」で38.3%だった。
気を遣う場面が94%と圧倒的である一方、「助かった」経験も88.7%あるのは、職場が消耗と支えの両方を生む場だと示しています。上司への気遣いが最多という結果は、評価権限を持つ相手への配慮が構造的に生じやすいことの表れ。管理職が「報連相しやすい雰囲気」を意識的に作れるかどうかが、離職防止の実務的な分かれ目になりそうです。

日本の労働時間、実は先進国で短め——背景に非正規雇用増
OECDデータで、2024年の日本の年間労働時間は1617時間となり、OECD平均や米国・韓国を下回る水準。ただし非正規雇用の増加が平均を押し下げている面もある。
日本の労働時間はすでに国際的に短い部類という事実は、採用広報で「働きやすさ」を訴求する際の裏付けになります。ただし平均が下がった一因は非正規雇用の増加で、正社員に負荷が偏っている可能性も。「平均は健全でも一部が疲弊している」構造は、前述の静かな退職や処遇不満のデータとも重なる見立てです。

3.WEBマーケティングに関連するTOPICS
Google、Canva対抗の画像編集AI「Google Pics」提供開始
Googleが2026年9月、Workspace向けの画像生成・編集ツール「Google Pics」の提供を開始。GoogleドキュメントやスライドとのAI画像編集連携も可能になった。
画像生成から部分修正までを一つのツールで完結できる点は、少人数で運用する採用広報にとって実務的な効果が大きいはず。ポスターやSNS画像を作った後に「文字だけ直したい」場面は多く、外部ツールを行き来する手間が減ります。まずはGoogleドキュメントやスライドで使う社内向け資料から試すのが取り入れやすそうです。

Xの投稿、「いいね順」に並べ替え可能な新機能追加
Xのプロフィール画面で、過去の投稿を「いいね」の多い順に並べ替えられる機能が追加された。従来の時系列表示との切り替えも可能。
過去の投稿を人気順で振り返れる機能は、自社アカウントの「勝ちパターン」を発掘する簡易な分析手段になります。地道な数値管理をしていない中小企業でも、この機能だけで反応の良かった投稿内容や時間帯を把握できるはず。新卒・中途どちらの発信にも応用でき、今後の投稿企画の参考材料に使えそうです。

まとめ
今週のニュースを通じて見えてきたのは、「本音の所在」が人間関係からお金や評価へと移りつつあるという流れです。
新卒採用では、学生が安定を重視しつつも、最終的な決め手は事業内容や人にあるという二段階の意思決定構造が見えました。AI就活の一般化も進んでおり、選考対策としてだけでなく、企業がAIにどう見つけられるかという情報発信の観点が今後さらに重要になりそうです。
中途採用では、離職理由の主因が人間関係から処遇・待遇へと移行しつつある一方、その処遇不満の背景には日々の気疲れや「評価されていない」という感覚が積み重なっている可能性がうかがえました。日本の労働時間が国際的に見て短い部類だとしても、その実態が一部の社員への負荷集中を覆い隠しているとすれば、平均値だけを根拠にした安心は禁物です。
WEBマーケティングでは、画像編集AIとSNS分析機能の両方が強化されており、限られた人数で採用広報を担う企業にとって、コンテンツ制作から効果検証までを効率化できる環境が整いつつあります。
いぬのて田村
採用課題をWEBマーケティングで解決するいぬのて代表。
動物全般が好き。
常に挑戦することを楽しんでいます🐶