【2026年5月第1週】採用マーケティング関連 最新情報まとめ
2026年5月第1週(4月25日〜5月1日)の採用マーケティング関連ニュースをまとめました。
新卒採用では、就活生の自己理解不足と女子学生の共働き志向の急拡大が今週のトピックです。「なんとなくやりたい仕事がある」という曖昧な状態で就活が進む学生が多い一方、女子学生は就労継続を当然の前提として企業を選ぶ姿勢が鮮明になっています。
中途採用では、副業解禁が採用力と定着率の両方に効くという調査結果が注目を集めました。加えて、人事評価への不満と本音のギャップ、働き方価値観の意外な固定ぶり、地方移住にはフルリモートが最低条件という実態も浮かび上がっています。また、日本人の孤独感が40年間で上昇し続けているという研究は、職場エンゲージメントを考えるうえでも無視できない背景になりそうです。
WEBマーケティング領域では、GeminiのPDF・Excel直接生成機能の公開、Instagramのインサイト刷新とアルゴリズム変更と、プラットフォーム側のアップデートが集中した一週間でした。
1.新卒採用関連のTOPICS
就活生の迷いの正体は「向いている仕事がわからない」
大学3年生は、やりたい仕事が「なんとなくある」が最多で、迷いの中心は「自分に向いている仕事がわからない」こと。自己理解不足が就職活動における最大の障壁となっている実態が浮かび上がった。
「なんとなく」就活を進める学生には、企業側の発信がいくら洗練されていても刺さらない可能性があります。特に採用予定人数が少数の中小企業は、幅広い層を網にかけようとするのではなく、特定の人物を指定するようなレベルの細かいコンテンツ設計が有効になりそうです。

女子学生の共働き希望、初の8割超え
女子学生が希望する世帯スタイルとして「共働き」が初めて8割を突破。専業主婦を望む学生が大幅に減少し、就労継続を前提とした企業選びが女子学生の標準的な志向となりつつある。
「女性が長く働ける職場か」という問いは、もはや女性採用の文脈だけに収まりません。産休・育休の取得率、復職後のキャリアパス、管理職の女性比率といったファクトを採用コンテンツに盛り込まなければ、女子学生の母集団形成で後れをとるリスクがあります。数字と実例で証拠を示して差別化しましょう。

2.中途採用関連のTOPICS
副業解禁が採用力と定着率を同時に高める
副業経験が転職意向や企業への定着意識に影響することが判明。副業を認める企業は採用候補者に選ばれやすく、既存社員の離職防止にも機能するという因果関係が示された。
以前取り上げた調査結果で、副業を行っている人の約3分の1が3年以内の起業準備をしているというものがありましたが、定着への効果もあるということです。未だに副業禁止とする会社は多いので、副業への理解や推進を行えば簡単に競合と差別化できます。

人事評価が嫌われる理由と、隠れたフィードバック需要
全国の20〜40代正社員262名への調査で、嫌いな社内制度1位は「人事評価」(約3割)。一方で「フィードバックがほしい」という本音も浮き彫りに。制度への不満と改善ニーズが同居する実態が明らかになった。
「人事評価自体が嫌」なのではなく、フィードバックの質と頻度への不満である可能性が高そう。形式的な制度は従業員の不満と離職意向を強めるだけです。意欲向上や定着などの目的を見据えた制度設計をするようにしましょう。

働き方の価値観、コロナ禍を経ても6割は「変わっていない」
ビジネスパーソン1,200名への調査で、5年間で働き方への考え方・価値観が「変化なし」と回答したのは約6割。コロナ禍や働き方改革が叫ばれるなかでも、意識変容は思ったほど進んでいない実態が示された。
大半の価値観が変わっていない一方で、変わったと答える4割がいるのも事実。「仕事のやりがい」や「プライベートの充実」など、刺さる訴求ポイントは人によって異なることを前提に、ターゲット層の価値観をペルソナレベルで整理し直すことが重要です。

地方移住の最低条件は「フルリモート」、給与より上位に
リモートワーク経験者1,005名への調査で、地方移住の実現条件1位は「フルリモートで働ける仕事」(38.5%)。2位「給与水準」を10ポイント以上引き離し、出社形態によって優先条件の序列が大きく異なることも明らかに。
フルリモートをうたう地方企業は稀有な印象ですが、UIターンを視野に入れている優秀人材を採用したければ、フルリモートの導入を検討すべきです。フルリモートが難しい場合は、「相談可」「一部リモート」という曖昧な表現では候補者に刺さらないので、条件を具体的に書くことをおすすめします。

日本人の孤独感、40年間にわたり上昇し続けていた
1983年から2023年の40年間にわたり日本人の孤独感が上昇傾向にあることが時間横断的メタ分析によって示された。個人の問題ではなく社会構造的な変化として捉える必要性が示唆されている。
人間関係が職場にしかないという人も多いようですが、職場における「つながり感」の価値がこれまで以上に高まっていることがわかります。会社の帰属意識を高めるカルチャーづくりが必要です。採用広報でも、アットホーム感やなれ合いを売りにするのではなく、会社の一員としてどのような存在感を得られるか、既存社員のインタビューなどを通して発信するのが良いでしょう。

3.WEBマーケティングに関連するTOPICS
GeminiがチャットからPDF・Excel・Wordを直接生成
GoogleはGeminiアプリで、チャット上のプロンプトからPDFやMicrosoft Word・Excel・Googleドキュメントなど多形式のファイルを直接生成・ダウンロードできる新機能を全ユーザーに提供開始。コピー&ペーストの手間を排し、アイデア出しから成果物作成まで一画面で完結する生産性ツールへ進化した。
他のLLMではできていたので、遅れてGeminiも整備してきたという印象です。Google DriveなどのGoogleツールとの連携もできるので、Googleのツールを活用している人にとってはより効率化が進みそうです。他のLLMツールと併用し、どの場面でどのツールを使うのが良いかを見極めていきましょう。

Instagramインサイト刷新、シェア率・スキップ率が新指標に
Instagramのインサイト機能がUIを一新し、シェア率・スキップ率・視聴時間データなど新指標が追加された。データに基づく効果測定が精緻化され、コンテンツ改善のPDCAをより高速に回せる環境が整った。
これまで「いいね数」や「フォロワー増減」に頼っていた分析が、より本質的な指標で行えるようになった点は歓迎です。個人的に「視聴時間データ」は重宝しそう。寿命の長い投稿がどのようなテーマや構成になっているかを割り出し、コンテンツの質の平均的な向上を狙うことができそうです。

Instagramがオリジナル投稿を優遇、リポスト運用は逆効果に
Instagramがオリジナル投稿を優遇するアルゴリズム変更を実施。他者コンテンツのリポスト中心の運用はリーチが低下するリスクを抱えることになり、一次制作コンテンツへのシフトが企業アカウント運用の新常識となりつつある。
採用系のアカウントで運用している企業は少ないと思いますが、キュレーションアカウントは要注意ですね。インスタ側がリミックスなどの二次利用をどのように判別するかは不明ですが、完全オリジナルの一次コンテンツが優遇されるようになりそうです。

まとめ
今週は、採用競争力に直結する制度設計と情報発信に関わるニュースが揃いました。
新卒では、自己理解に迷う学生と共働きを当然とする女子学生という異なる層に対して、それぞれ適切なメッセージを届ける設計が問われています。
中途採用では、副業解禁・評価制度の透明性・リモート条件という「制度の実態」を具体的に見せる採用広報の重要性が改めて浮き彫りになりました。社会全体の孤独感上昇というデータも合わせると、職場の人間関係やチームの温度感を伝えるコンテンツの価値は今後ますます高まっていくはずです。
WEBマーケティング面では、プラットフォームのアップデートが一週間に集中しました。Instagramのアルゴリズム変更とインサイト刷新は特に即対応が必要で、リポスト運用からオリジナル制作へのシフトは先延ばしにしない方がよいでしょう。Geminiのファイル生成機能も、採用業務の効率化に使えるツールとして押さえておきたいところです。
いぬのて田村
採用課題をWEBマーケティングで解決するいぬのて代表。
動物全般が好き。
常に挑戦することを楽しんでいます🐶