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【2026年7月第2週】採用マーケティング関連 最新情報まとめ

2026年7月2週-採用マーケティング関連TOPICSのアイキャッチ画像

2026年7月第2週(7月4日〜10日)の採用マーケティング関連ニュースをまとめました。

新卒採用では、インターンシップの参加目的をめぐる調査が目を引きました。先週紹介した調査とあわせて見ると、学生の「本音」と「行動」のあいだにズレが生じつつある実態が浮かび上がります。

中途採用では、夏バテ・不登校・面接日程といった一見バラバラなテーマが、いずれも「企業側が気づけていない離脱・不調のサイン」という共通の構造を持っていました。あわせて、心理的な総合力は55歳前後がピークという研究結果は、若さを前提にしがちな中途採用の価値観を見直すきっかけになりそうです。

WEBマーケティングでは、Search Consoleのプラットフォームプロパティ追加といった限られたリソースでも発信の幅を広げられる機能強化が登場。一方で企業口コミサイトの調査は、発信を怠れば古い評判がそのまま残り続けるという警鐘でもあります。

1.新卒採用関連のTOPICS

インターン参加目的、堂々の1位は『早期選考』——企業理解を逆転

20代638名調査で、インターン参加目的は「早期選考に乗るため」48.8%が最多となり、「企業理解」46.6%を上回った。初参加時期の早期化も進んでいる。

先週紹介した調査ではインターンを『選考優遇より自分に合うか見極める場』と捉える学生が過半でしたが、今回は逆に『早期選考狙い』が僅差で首位となりました。学生自身も本音では見極めたい一方、行動としては早期選考ルートに乗らざるを得ない二重心理を抱えている可能性があります。中小企業は選考直結型に振り切るより「実務体験の場」として設計する方が、大手と条件で戦えなくても記憶に残りやすいでしょう。

【20代638名が回答】インターン参加目的1位は『企業理解』ではなく『早期選考』が最多~就活の早期化が進む中、インターンの役割にも変化~
株式会社DYMのプレスリリース(2026年7月7日 11時50分)【20代638名が回答】インターン参加目的1位は『企業理解』ではなく『早期選考』が最多~就活の早期化が進む中、インターンの役割にも変化~

2.中途採用関連のTOPICS

正社員の4割が「夏バテ」経験——対策企業はわずか3割に

正社員2万人調査で、昨年夏バテを経験した人は38.1%、うち64.4%が業務への影響を感じたと回答。休みたいと思っても実際に休めた人は4割以下にとどまった。企業側の夏バテ対策実施率は32.7%。

休みたいと思いながら実際に休めた人が4割以下にとどまる背景には、体調不良を理由に休みづらい職場の空気があると考えられます。企業側の対策実施率が3割にとどまるのも、夏バテによる生産性低下という『見えないコスト』への意識の薄さの表れでしょう。大がかりな制度でなくても、冷房温度や水分補給環境の整備は採用広報の写真・動画コンテンツとして見せやすく、中小企業でも今すぐ着手できる差別化材料になります。

「【正社員2万人に聞いた】夏バテと仕事に関する調査」を発表
株式会社マイナビのプレスリリース(2026年7月6日 13時00分)「【正社員2万人に聞いた】夏バテと仕事に関する調査」を発表

『言える』より『認められる』が効く——満足度差71.8ポイント

働く人500名調査で、承認・称賛が高い職場では満足度が高い人の割合が78.9%、低い職場では7.2%と71.8ポイントの差。心理的安全性より承認・称賛の方が満足度との関連が強い結果に。

『言いやすい』ことより『認められる』ことの方が満足度と強く結びついた点が示唆的です。心理的安全性は発言できる土台であるのに対し、承認・称賛は日々の具体的な体験として積み重なるため、満足度への影響がより直接的なのかもしれません。先輩や上司、管理者個々の采配に頼るのではなく、承認・称賛を会社の文化として構築する取り組みが必要です。

「安心して意見を言える(心理的安全性)」「努力や貢献を認めてもらえる(承認・称賛)」職場では、満足度が高い傾向。承認・称賛が高い職場では、満足度が高い人の割合が78.9%
リアルワン株式会社のプレスリリース(2026年7月7日 11時00分)「安心して意見を言える(心理的安全性)」「努力や貢献を認めてもらえる(承認・称賛)」職場では、満足度が高い傾向。承認・称賛が高い職場では、満足度が高い人の割合が78.9%

面接日程が合わず選考辞退『約3割』——1次面接はAIに任せてほしい

転職経験者515名調査で、8割超が転職活動に苦労したと回答。約3割は面接日程が合わず選考を辞退した経験があり、1次面接のAI化には約3人に1人がポジティブと回答した。

選考辞退の約3割が『面接日程が合わない』という、内容以前の物理的な理由である点は見過ごせません。78.6%が在籍中に活動しており、平日日中しか面接枠がない企業は候補者を取りこぼしている可能性があります。AI面接の導入が難しい中小企業でも、オンライン面接や夜間・休日枠の用意など日程の壁を下げる工夫だけで機会損失を防げます。最終面接はネガティブが上回るため、AI活用は初期選考に限るのが妥当でしょう。

転職経験者の約3割が面接日程が合わず選考辞退、1次面接のAI化には約3人に1人がポジティブと回答
レバレジーズ株式会社のプレスリリース(2026年7月8日 11時00分)転職経験者の約3割が面接日程が合わず選考辞退、1次面接のAI化には約3人に1人がポジティブと回答

不登校の親『誰にも相談できず』33%——人事の半数は気づけていない

サイボウズが行ったソーシャルデザインラボ「企業で働く子育て中の親1,000人・人事担当者500人への調査」で、子どもの不登校時に33%の親が『誰にも相談できなかった』と回答。一方、人事の53%は困っている社員を『把握していない』と回答し、認識にギャップがあった。

従業員100人未満の企業の人事の約6割が『困っている社員はいないと思う』と回答していますが、小中学生の約3.9%が不登校という統計を踏まえると、『いない』のではなく『見えていない』可能性が高い。積極的に制度を周知している人事担当者はわずか19.4%にとどまっており、既存の有給休暇や時差出勤といった制度を『不登校対応にも使える』と明示するだけでも、離職の芽を摘める余地は大きいはずです。

働く子育て中の親の33%が「どこにも相談できなかった」 人事の53%には実情が見えづらく お互いの認識に大きなギャップ
サイボウズ株式会社のプレスリリース(2026年7月8日 11時10分)働く子育て中の親の33%が「どこにも相談できなかった」 人事の53%には実情が見えづらく お互いの認識に大きなギャップ

ロールモデルが欲しいのに見つからない——男性・20代で特に顕著

社会人469名調査で、73.5%が『ロールモデルが欲しい』と回答した一方、79.6%が『見つけにくい』と回答。特に男性・20代で欲しさと見つけにくさの両方が顕著だった。

ロールモデル不足の最大の理由が『自分と似た境遇の人がいない』(50.0%)である点は、キャリアの多様化そのものが要因であることを示しています。かつての『上司の背中を見て育つ』モデルが機能しにくくなった今、中小企業は少人数だからこそ、複数の社員の異なるキャリアを座談会形式などで見せやすい強みがあります。『唯一の理想像』ではなく『参考になる複数人』を発信する視点が、大手にはない訴求力になり得ます。

Job総研『2026年 キャリアに関する意識調査』を実施 ”ロールモデル欲しい”7割 男性で顕著も「見つけにくい」声
パーソルキャリア株式会社のプレスリリース(2026年7月6日 09時30分)Job総研『2026年 キャリアに関する意識調査』を実施 "ロールモデル欲しい"7割 男性で顕著も「見つけにくい」声

『頭の回転』は20代でも、『総合力』は55歳から最高潮に

西オーストラリア大学の研究で、知能・性格・感情知能・金融知識・道徳判断などを統合した『心理的な実力』は55〜60歳ごろに最高潮を迎えると判明。流動性知能は20代がピークとは対照的な結果に。

『頭の回転』のピークは20代でも、判断力や感情の安定を含む『総合力』は55〜60歳がピークという結果は、中途採用市場の『若さ=優秀』という前提を揺さぶります。先述のJob総研調査で若手が求めていたロールモデルも、同年代の成功者より経験を積んだシニア層である可能性が高いといえます。シニア人材の採用を『高コスト』でなく『判断力の高い戦力』として求人票に反映することが、中小企業の差別化につながります。

3.WEBマーケティングに関連するTOPICS

Search ConsoleにX・YouTube分析機能——検索流入が見える化

GoogleがSearch Consoleに『プラットフォームプロパティ』を追加し、X・YouTubeなどへのGoogle検索流入をクリック数や検索クエリで分析できるようになった。

これまでSNSの効果測定は各プラットフォーム内のインサイトに閉じていましたが、今回の機能でGoogle検索経由の流入を横断的に見える化できます。自社の採用サイトを持たない、あるいは更新できていない中小企業にとって、X・YouTubeだけでもGoogle検索からの流入効果を測定できる意義は大きい。まずは自社の採用アカウントを登録し、どんな語句で見つかっているか確認してみましょう。

68.2%が企業口コミサイトのネガティブ口コミで応募をためらう

21〜39歳600名調査で、68.2%が企業口コミサイトのネガティブな口コミで応募をためらう可能性があると回答。数年前の投稿でも59.1%が応募判断の参考にすると回答した。

数年前の投稿であっても59.1%が応募判断の参考にするという結果は、企業が制度や環境を改善しても発信し続けなければ、古い口コミが企業イメージとして固定化されてしまうことを示しています。口コミの母数が少ない中小企業ほど、1件のネガティブな投稿が持つ相対的な影響力は大きくなりがちです。改善に取り組んでいる場合は、その変化を採用サイトやSNSで継続的に発信するバランス感覚が欠かせません。

68.2%が企業口コミサイトのネガティブな口コミで応募をためらう【21〜39歳男女600名調査】
株式会社フリースクエアのプレスリリース(2026年7月7日 11時20分)68.2%が企業口コミサイトのネガティブな口コミで応募をためらう【21〜39歳男女600名調査】

YouTube Studioがアップデート——制限・収益状況が一目で分かる表示に

YouTube Studioの『コンテンツ』タブが再設計され、制限状況を3色で示す『通知』列と『推定収益』列が追加された。チャンネル全体の問題を確認できる『アカウントステータス』ページも新設された。

採用広報としてYouTubeチャンネルを運用する企業にとって直接的な収益化の恩恵は薄いものの、投稿した求人・社員紹介動画が知らないうちに年齢制限や表示制限の対象になっていないかを一目で確認できるようになった点は助かりそう。チャンネル運用を片手間で担当している中小企業ほど、こうしたセルフチェックのしやすさが、意図せぬ動画の露出低下を防ぐ小さな保険になります。

まとめ

今週は、「見えているようで見えていない」ギャップが随所ににじむ週でした。

新卒採用では、インターンが「見極めの場」から「早期選考の入口」へと役割を強めている実態が浮かび上がりました。学生自身の本音と行動のズレを踏まえた設計が問われます。

中途採用では、夏バテ・不登校・面接日程といった一見バラバラなテーマが、いずれも「企業側が把握できていない離脱・不調のサイン」という一本の線でつながっていました。あわせて、心理的な総合力は55歳前後がピークという研究結果は、若さを前提にしがちな中途採用の価値観を見直すきっかけになりそうです。

WEBマーケティングでは、Search Consoleのプラットフォームプロパティ追加といった限られたリソースでも発信の幅を広げられる機能強化が注目に値します。一方で企業口コミサイトの調査は、発信を怠れば古い評判がそのまま残り続けるという警鐘でもあります。

いぬのて田村
この記事の監修者

いぬのて田村

採用課題をWEBマーケティングで解決するいぬのて代表。
動物全般が好き。
常に挑戦することを楽しんでいます🐶