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【2026年7月第1週】採用マーケティング関連 最新情報まとめ

2026年7月1週-採用マーケティング関連TOPICSのアイキャッチ画像

2026年7月第1週(6月27日〜7月3日)の採用マーケティング関連ニュースをまとめました。

新卒採用では、27卒の内々定率が伸び悩む一方で、大手・人気企業に納得しきれずなお活動を続ける学生が一定数存在する実態が浮かび上がりました。人気企業でも約9割が選考途中で離脱するという調査や、インターンを「選考優遇の手段」ではなく「自分に合うかどうかの見極め」の場として捉える学生が過半数を占めるという調査は、知名度に頼らない採用の可能性を示しています。

中途採用では、労働時間や休日に関する意識調査から、休日の確保がすでに「当たり前の条件」となりつつあり、報酬や人間関係の伝え方こそが差別化のカギになる実態が見えてきました。

WEBマーケティングでは、Yahoo!ニュースへのプレスリリース掲載サービスが始まったほか、Googleトレンドに過去比較機能が追加されるなど、採用広報の発信チャネルと効果測定の両面に関わる動きがありました。

1.新卒採用関連のTOPICS

27卒内々定率82.3%——伸び悩みの裏で文系4割はなお活動中

2027年卒の6月末時点の内々定率は82.3%で前月比+4.6ポイントとなったが、前年同時期を4カ月連続で下回った。文系は79.4%で3年ぶりに8割を割り込み、理系も88.3%で4年ぶりに9割に届かず。就職活動継続率は36.5%に低下したが前年を上回り、文系学生は4割超がなお活動を継続している。

内々定率の伸び悩みは、単純な採用意欲の低下というより、早期選考によってすでに内定出しが一巡し、残る学生に対する企業側の見極めが慎重になっている面が大きいと見られます。注目したいのは、内定を得てもなお4割超の文系学生が活動を続けている点。大手の内定に納得しきれず比較検討を続けるこの層は、中小企業にとって今からでもアプローチできる貴重な母集団といえます。ただし理系は活動継続率が前年を下回っており、優秀層ほど早く市場から姿を消していく点には注意が必要です。

6月末時点の内々定率82.3%。文系79.4%、理系88.3%、ともに伸び悩む。文系学生は4割超が活動継続中【27年卒調査】
株式会社学情のプレスリリース(2026年7月2日 14時00分)6月末時点の内々定率82.3%。文系79.4%、理系88.3%、ともに伸び悩む。文系学生は4割超が活動継続中【27年卒調査】

人気企業でも約9割が選考辞退——決め手は数字と本音の開示

新卒・第二新卒408名を対象にした調査で、就職企業人気ランキングを「知らなかった」学生が最多となる一方、エントリーのきっかけは「企業の採用サイト」が最多に。人気企業へエントリーした学生の約9割が選考途中で志望度低下や辞退を経験し、要因は「説明の抽象さ」や「カルチャーの不一致」だった。

知名度があるからこそ選ばれる時代は終わりつつあるのかもしれません。人気ランキング経由のエントリーが約3割にとどまり、企業の採用サイトやキャリアセンターが情報源として重視されている点は、知名度で劣る中小企業にとってむしろチャンスです。学生が信頼を感じる開示情報の上位に「残業・給与の数字開示」や「課題の開示」が並んでいることからも、綺麗事より実態を語る姿勢が効くとわかります。逆に言えば、抽象的な理念だけを掲げた採用サイトは、知名度の有無にかかわらず離脱を招くリスクがあるということです。

約9割の就活生が人気企業の選考を辞退。「人気企業=志望企業」ではない実態が明らかに。
株式会社No Companyのプレスリリース(2026年7月2日 10時10分)約9割の就活生が人気企業の選考を辞退。「人気企業=志望企業」ではない実態が明らかに。

インターン選び、決め手は規模より「仕事内容への興味」

28卒・29卒学生300名を対象にした調査で、インターン参加目的は「自分に合う仕事・会社を見極めるため」が20.7%で最多となり、選考優遇以外の目的で捉える学生は65.5%にのぼった。参加先を選ぶ基準は「仕事内容への興味」が33.6%で最多、「会社の規模や知名度」はわずか14.7%にとどまった。知りたい情報のトップは「1日の仕事の流れ」(47.8%)だった。

インターンがもはや早期選考の入り口ではなく、学生自身の自己理解・企業理解の手段になっている点は重要です。特に「会社の規模や知名度」が選定基準の14.7%にしか挙がらなかったことは、知名度に自信のない中小企業にとって見逃せない事実。今すぐできることとして、社員の1日の仕事の流れを見せる短い動画コンテンツ制作は、大手と対等に戦える数少ない打ち手になります。ただし内容が漠然としていれば、規模の小ささがそのまま「情報の薄さ」として伝わってしまう点には注意が必要です。

28卒・29卒のインターン参加目的、最多は「自分に合う仕事・会社を見極めるため」 選考優遇以外で捉える学生が6割超
ラグザス株式会社のプレスリリース(2026年7月3日 12時33分)28卒・29卒のインターン参加目的、最多は「自分に合う仕事・会社を見極めるため」 選考優遇以外で捉える学生が6割超

2.中途採用関連のTOPICS

休日確保はもう当たり前——差がつくのは報酬と人間関係の伝え方

従業員100名以上の企業に勤める正社員を対象にした調査で、勤務先選びでは労働時間よりも「年次有給休暇の取得しやすさ」(81.9%)や「週休2日制」(77.8%)が重視されることが判明。一方、満足度に最も影響する要素は「報酬・給与」(64.7%)で、次いで「職場の人間関係」(54.9%)。休日への満足度が60.3%と高いのに対し、報酬への満足度は39.5%にとどまった。

休日の確保は、求人票で選ばれるための「入口」としてはすでに前提条件化しており、差別化要因にはなりにくくなっています。実際、休日への満足度はすでに6割に達している一方、満足度への影響が最も大きい「報酬」の満足度は4割に届いていません。求人票で有給取得率や週休2日を訴求するだけの企業は、もはや横並びの土俵にいるにすぎないと捉えるべきです。競合と差をつけたいなら、給与レンジの明確化や、面接での人間関係・カルチャーの伝え方に力を入れる方が有効でしょう。ただし、シフト制や不規則勤務が多い業界では、休日の柔軟性が引き続き強い訴求力を持つ点は別に考える必要があります。

「労働時間と休日に関する意識調査」の分析結果を発表
株式会社リクルートマネジメントソリューションズのプレスリリース(2026年6月29日 11時00分)「労働時間と休日に関する意識調査」の分析結果を発表

3.WEBマーケティングに関連するTOPICS

Yahoo!ニュースにプレスリリース掲載——1本3万円のPR新サービス

LINEヤフーが月間約165億PVを持つ「Yahoo!ニュース」上に、企業のプレスリリースをニュース記事と同じフォーマットで掲載できる新サービスを開始した。原文をAIが記事風に再構成する「AIクリエイティブPRプラン」と、原文をそのまま掲載する「ダイレクトPRプラン」の2種類があり、料金はいずれも1本3万円(税別)。掲載後は7日間のPVなどをまとめたレポートも提供される。

料金がPR TIMESと同水準の3万円である点から、採用広報の新たな発信先として選択肢に入れやすいサービスです。ただしYahoo!ニュースの主なユーザー層は40〜60代の就業者中心とされ、新卒学生や若年層への直接的な訴求力は限定的と見るべきでしょう。AIが記事風に再構成するプランは表現が均質化しやすいため、自社らしさを出したい場合は原文重視のダイレクトPRプランの方が安全な選択かもしれません。

3万円で「Yahoo!ニュース」にPR掲載 プレスリリースをAIで「ニュース風記事」に
Yahoo!ニュース内に、企業の発表情報をニュース記事と同じフォーマットで掲載する。

Googleトレンドに過去比較機能——採用需要の季節性を可視化

Googleトレンドのタイムライン上で、指定した期間の検索インタレストを過去の期間とワンクリックで直接比較できる新機能が追加された。従来は別のデータセットを個別に調べる必要があったが、グラフに過去の比較線を重ねて表示することで、成長や季節的な変化を視覚的に把握しやすくなった。

自社名や職種名の検索トレンドを前年同期と手軽に比較できるようになる点は、採用広報の効果測定に応用できます。求人広告やSNS施策を打った時期の検索インタレストが前年と比べてどれだけ伸びたかを確認すれば、施策の効果測定や来年の出稿タイミングの最適化に役立つでしょう。今すぐできることとして、自社名・職種名のGoogleトレンドを一度確認し、採用シーズンごとの検索需要の波を把握しておくことをおすすめします。

まとめ

今週は、「見えている数字」と「見えていない実態」のギャップが随所に浮かび上がった週でした。

新卒採用では、内々定率という表面的な数字が伸び悩む一方で、大手企業からの離脱者やなお活動を続ける学生が市場に一定数存在することが明らかになりました。人気企業でも約9割が選考途中で離脱し、インターン選びの決め手も知名度より仕事内容への興味にあるというデータは、知名度で劣る中小企業にとって、むしろ好機と捉えるべきものです。

中途採用では、休日の確保がすでに「当たり前の条件」として満たされつつある一方、満足度を左右する報酬や人間関係の透明性はまだ十分に伝えられていない実態が浮き彫りになりました。求人票の表面的な訴求だけでは差別化できない段階に入っています。

WEBマーケティングでは、Yahoo!ニュースへのプレスリリース掲載という新しい発信チャネルと、Googleトレンドの過去比較機能という分析ツールの進化が並びました。どちらも「出す」だけでなく「効果を測る」視点を持って活用することが、これからの採用マーケティングには欠かせません。

いぬのて田村
この記事の監修者

いぬのて田村

採用課題をWEBマーケティングで解決するいぬのて代表。
動物全般が好き。
常に挑戦することを楽しんでいます🐶